チャイを淹れるコツ
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Q.
チャイをおいしくつくるコツを教えてください。
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A.
手順は以下の通りです。
カップ1杯分 約150~160cc
茶 葉 : 4g ※1
水 (湯) : 100cc
牛 乳 : 100cc ※2
砂 糖 : 6~8g ※3
1.鍋に水か湯を入れ沸かします。
2.沸騰してきたら茶葉を入れ火加減を調節し2分位
煮出します。
3.牛乳を入れます。
4.沸騰してきたら吹きこぼれないように気をつけな
がら泡が持ち上がり膨れる状態で全体をなじませ
ます。 ※4
5.火を止めてカップに注ぎます。
お砂糖は3以降どのタイミングで入れても大丈夫です。
カップに注いだ後に加えてもOKです。
カップに注いだ後に加えてもOKです。
少し詳しく説明を加えます。ご興味のある方は文章が多いの
ですが、ご一読いただければうれしいです。
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茶葉はミルクティー向きのものがあればそれを使うと良いと
思います。インドのチャイの味わいを意識してつくりたい場
合は、アッサムのCTC茶やそれをベースにしたブレンドが
おすすめです。
思います。インドのチャイの味わいを意識してつくりたい場
合は、アッサムのCTC茶やそれをベースにしたブレンドが
おすすめです。
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※2.
市販されている、どこでも買い求めやすい普通の牛乳で良い
市販されている、どこでも買い求めやすい普通の牛乳で良い
です。最近では「紅茶には低温殺菌牛乳が最適」とあたかも
常識のようにいわれていますがそんなことはありません。
「高温殺菌の牛乳は熱変性が大きいため栄養分が損なわれて
いる。」「加熱臭があり紅茶の風味を消す。」「イギリスの
紅茶がおいしいのは低温殺菌牛乳を使っているから」なども、
私は違うと思います。最適な牛乳選びをするのであれば、殺菌
方法よりもまず味を重視すべきというのが私の意見です。市販
されている中では普通の牛乳のほうがはずれが少ないと思いま
す。(牛乳については、今後詳しく書いていきます。)
※3.
砂糖はお好みで使うのも良いのですが、味がまとまるのはグラ
ニュー糖です。上白糖、三温糖、その他ブラウンシュガーのタ
イプなどは素朴な風味になるものもありますが味のバランスが
崩れるのが難点です。
ニュー糖です。上白糖、三温糖、その他ブラウンシュガーのタ
イプなどは素朴な風味になるものもありますが味のバランスが
崩れるのが難点です。
マクロビなどでグラニュー糖は白いので体に悪いといわれた
りしますが、それは間違いです。白ではなく透明です。もちろん
薬品での漂白もしていません。茶色い方が体に良いとされるの
も変です。(砂糖については今後、詳しく書いていきます。)
薬品での漂白もしていません。茶色い方が体に良いとされるの
も変です。(砂糖については今後、詳しく書いていきます。)
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※4.
沸騰後、吹きこぼれるのに注意をして、さらに1分位しっかり
と紅茶と牛乳をなじませるように煮込むとグンとコクのあるお
いしさに仕上がります。
チャイは、英国式のポットで淹れるミルクティーからすると、
邪道とか格下などといわれることがあります。それに全面的な
反意は持ち合わせていませんが、おいしいチャイをつくりたい
ときに、少なくともポットで淹れることを単純に鍋に変えて
応用する発想では、上手くいかないと思います。チャイはポット
ではつくれない濃厚な味わいが持ち味です。たっぷりの牛乳と
力強い紅茶のコクは、鍋で煮出すことにより、お互いの味が重なり
合い、チャイならではのおいしさに仕上げることができると
考えた方が良いと思います。
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最後に「チャイ」に関連して書きます。
一般的に日本で「チャイ」といえば、インド式の鍋で煮だす
ミルクティーのことをさすようになってきました。
「チャイ」という言葉自体は、中国から伝わった「茶・チャ」
が変化したものです。インド以外にロシアやトルコなどでも
「チャイ」ですが、これらの国や地域では鍋ではなくポットを
使い、ミルクは入れません。お茶を意味する言葉は、アジアの
広範囲にわたり「チャイ」や「チア」など、「チャ」に近い音
で使われています。
ちなみに日本でよく知られている「ロイヤルミルクティー」
はチャイ同様、鍋で煮出してつくるミルクティーです。イギリ
スを連想してしまうネーミングですが生まれも育ちも日本で、
内容はチャイとさして変わりありません。
しいていえばチャイはスパイスが入っているイメージが強い
ことくらいでしょうか? インドのチャイはスパイスが入って
なくてもチャイに変わりはないのですけれど...。
ことくらいでしょうか? インドのチャイはスパイスが入って
なくてもチャイに変わりはないのですけれど...。
呼び方は喫茶店やカフェのメニューをみると、今でも店によ
って違いがあることがわかります。「チャイ」派の中にはイギ
リスにはない「ロイヤルミルクティー」の店に批判的な意見も
あるようですが、私は名前はどちらも良いと思っています。
それよりも紅茶や牛乳、砂糖などの基本的な知識をきちんと
持っているかどうかで支持する店を決めるようにしています。
國吉 清三
紅茶の質問は 我聞@メール まで
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